#観劇
20250505Mon.
#半畳の宇宙 ( for #山の手事情社 )
『音響劇 #ドグラ・マグラ 』
マチネ( 14:00- )( 90分間 )
リピータ割
(ありがとうございます)
繰り返しますがワタシは“劇場ではない場所で上演する芝居”が好きです。
前回、初日ソワレで観たので“昼間はどうだ?”と昨日行ってきました。
晴天・風あり。
メインの感想は初日に書いたので今日はネタバレありになります。
座った場所が良く(いや後述)、前回よりも役者さんの表情に注目できました。
(お香のかおりも!)
今回は
「(ドグラ・マグラの)作者/院長」( #中川佐織 さん)「モヨ子」( #松永明子 さん )、
全体的な動きが変わっているか、
ラストの印象は?! 、
を観に行きました。
結果、2回目を観に行ってよかった。
※以下、ネタバレを含みます
中川さんの表情の豊かさ、動きの豊かさと言ったら!笑顔で楽しそうに物語を進めていく姿、これはなかなかないよ、長台詞はあるとしても“心から演じるのを楽しんでる”感じが伝わった。
松永さんの何役やってるのよ?! 、でも全部違う声、吐息、演技、動き、の、ものすごさ。前回、下手に座ったので分かりづらかったけれど昨日は良く分かり伝わりました。
全体的に身振り手振りが大きく、分かりやすくなった、この微修正・デチューンがかけられる、そして良い塩梅なのが 半畳の宇宙 ( 山の手事情社 )のすごさだわ!
ラストは外が昼間でめちゃくちゃ明るい分、ソワレよりも“現実世界に出た・胎児が産まれた”意味合いが強くなり、「(ドグラ・マグラの)作者」の問い掛け「君たちはまだ目覚めないのかい?」が客席により刺さったと思いました。夜も夜で白い衣装が美しいのだけれど。
「ドグラ・マグラ」内「胎児の夢」を話の根幹に持ってきたのは大正解だと思います。あんだけ長い原作だもの。(半畳の宇宙の1人芝居版は未見)
身体能力の高いみなさんを起用したのも大正解。ただ、途中、幾人かのお客さまが(かわちい)人物相関図を見直していた。ま、それはそうだよね。物語として仕方がない。
さて、
以下、
苦言。
#なかいしんご さんの #音響墨流し があるのに、“芝居から意識をそらせ、別の記憶を想起させる”クラシック音楽を使う意図が分からない。謡、踊、ならばお寺さんの楽器も使っているんだしリズムマシンかモジュラシンセ、のみの方が良かった。
クラシック音楽に芝居は負けていないけれど、意図が他にあるのか感じられなかった。すごく違和感を感じましたし、安易だと思いました。
物語・演出意図、意味を伝えつつ知財に当たらない音楽を作ることは出来たはず。
残念。(あへてお客さまを混乱させる意図ならば、大正解)
さて、
ワタシは評論家ではなく芝居好きのオヤジで、小劇団、小劇場、お客さまを繋ぐ元・芝居制作なのです。次はこの視点から。
どうして、当日制作のヘルプメンバをも少し用意出来なかったのか!
門前に列は作れないとしても、開場前の待機場所が分からなかった!(みんな日陰で待ち、入場口も分からず、お庭に入ってよいのか悩んでいた)
どうして、場内に案内係を置かなかったのか!(本番前の役者さんにやらせるのは、ちと違う)(役者さん待機場所がなかった、としても)
見切れ席を整理し後ろに台を置き舞台面を観やすくしたのは大正解!!!
リピータ割を作ったのも大正解!!!
でもね、上手のエアコン2台がフル稼働で寒かった!場内に案内係がいたらエアコン止められたわ!(音がするので機会は難しいとしても不可能ではないはず)(ワタシはトイレに行ってしまった。他の方も基本腕組み。ラスト近くでもうおひとり退場された。)
ヘルプを増やせなかったのは今更しかたのないこと。
ですが、関係者のみなさんは(芝居の内容ではなく)お客さまの反応を観ていましたか?気にならなかったのですか?気づいていたのなら何故対策されなかったのですか?
(ワタシならば開演まではエアコンかけますが、開演したら止めます)
『オセロー・マクベス』を観てすごい創作者集団であるのは驚きとともに分かりました。
でも制作部は 山の手事情社 にはいないの?外注は呼べないの?
気になるなぁ。
役者さん、スタッフさん、そこを固めることはすごくできるだけに、お客さま側に立って例えば入退場や物販を考える専任者がいるのかいないのか。
(いや半畳の宇宙では難しい気がしますけれども問わずにはいられません)
今頃は楽日ソワレ上演中。
雨も上がってきたみたいですし、
関係者のみなさんが帰宅するまでご安全でありますことをお祈りいたします。
やっぱし濃密な90分間でした。
面白かった。やっぱしとても面白かった。
上演詳細は
半畳の宇宙
hanjo-uchu.com
及び各SNSまで。
(写真は昨日の終演後、本妙院のお庭から本堂と役者さんを望む)
(つうか、中川さん #迂回ハウス でやるの!)
(つうかつうか『飛龍伝』やるの!)
(楽しみしかない!長生きせねば!)