#観劇
20250503Sat.
#半畳の宇宙 ( for #山の手事情社 )
『音響劇 #ドグラ・マグラ 』
初日( 18:30- )( 90分間 )
ワタシは“劇場ではない場所で上演する芝居”が好きです。
しんずくで昔観た #紅テント も、みなとみらいで観た #横浜未来演劇人シアター #市電うどん も若葉町での #渡辺梓 さんの二人芝居 #宮城野 も。
今回は大好きな #夢野久作 『ドグラ・マグラ』だしお寺さんだしかなり期待していて、かつ、それは裏切られなかった。
(そもそもお寺さんの本堂は舞台だし舞台装置だしね)
原作のどこを取捨選択するんだろうと気になっていたが「そうきたか!」の感じ。
まずこれが構成・演出の #斉木和洋 さんの技だわ。チラシにも“胎児の夢”って書いてあるし。複雑な箱の中の箱の話を整理して配役していた。
更に #音響墨流し の #なかいしんご さんの演奏と投影の技。物語と同時進行。(と、これを活かすための舞台設計)( #OVERHEADS とは異なる)
映画版( 故・枝雀師匠の怪演 )をご覧になった方なら、そもそも原作『ドグラ・マグラ』で“音”が鍵になっている事はご存知でしょう。今作では“今風”な音、謡、オンガク、なかいさんの響が素晴らしかった。
そして(やはり)驚いたのが役者力。
長台詞の多さ、静と動。
さすがとしか言いようがない。
みなさん素晴らしく、鍛錬のたまものだと思う。 (楽日までお怪我なく)
出色だったのは主人公(?)「私」の #渡辺可奈子 さんと「私」と表裏一体(?)の「一郎」 の #有村有花 さん、このお二人の美少年っぷり。。。うそん、って感じ。
物語はなかいさんがクレジットされている「ドグラ・マグラ」を中心に謡も踊りも解放治療もあり、拍子良く進む。時折4つ打ち。
役者は何役もやるので大変。だがそれすら魅力だし、複雑ではあるが整理されていて分かりやすく、躍動感に溢れていた。
原作を未読でも問題無し、当パンにあらすじと(かわちい)イラストで人物相関図がある。
今作は箱の中の箱に焦点を当てた作品となり、箱を覗くものは箱からも覗かれ、終幕は「やっぱしこうきたか」であり、観客への問い掛けでもあった。
濃密な90分間でした。
面白かった。とても面白かった。
出来ればまた観たい。ぐぬぬ。。。
5月6日(火・祝)まで
詳細は
半畳の宇宙
https://hanjo-uchu.com/
まで。
(写真は昨夜の終演後、本妙院のお庭から本堂と役者さんを望む)